井戸水を飲用として利用する時は、井戸を適切に管理し、定期的に(1年に1回程度)水質検査を受けることをおすすめします。
浅井戸(堀井戸)は季節や周辺の環境変化などによっても影響を受けやすいので、検査を受ける際は、そのような時期を選ぶことも重要です。
茨城県では有機ヒ素やトリクロロエチレン等の汚染事例が発生したことなどから、「茨城県安全な飲料水の確保に関する条例」で、個人の井戸に対しても水質検査などの努力規定を定めました。
検査の結果、不適合となった場合は基本的に飲まないほうが安全です。
しかし不適合になった項目によっては、飲むことができる場合もありますので、検査結果をもとに保健所等にご相談ください。
井戸水は周辺の環境変化などによっても影響を受けやすく今回の検査で適合でも、永久的に汚染がないという保証はありません。
そのため 1年に1回程度は水質検査を受け、水質の変化を把握するようにしてください。
可能であるならば、定期的に水質検査を受けている水道水に切り替えることをお勧めします。
当検査センター職員が採水にお伺いいたします。(採水手数料がかかります)
詳しくは当検査センターまでお問い合わせください。
原因は以下の3つのことが考えられます。
①水中の塩素は、直射日光を受けると分解が進み、季節・天候・昼夜等により消費が異なります。そのため残留塩素の値が変化したのだと考えられます。
②残留塩素の正しい測り方は、発色させてからすぐに色の濃さを標準列と比較することになっています。もし発色させてから時間をおいてしまった場合は、このことが原因なのかもしれません。
③残留塩素を測る方法が異なっている場合があります。
現在、残留塩素を測る方法はDPD法で行いますが、以前はOT法(*)という方法も行われていました。OT法では遊離残留塩素と結合残留塩素を一緒に測定してしまうため、DPD法と異なる結果がでる可能性もあります。
(*)法改正により、 平成14年4月1日からOT法は検査方法から削除されました。
末端蛇口から通常、0.1mg/l以上の遊離残留塩素濃度(結合残留塩素濃度の場合は0.4mg/l)を保持できるように塩素注入機を調整してください。また、遊離残留塩素の上限は1.0mg/l以下が望ましいとされています。
▶遊離残留塩素…水中に残留している有効塩素のことであり次亜塩素酸,次亜塩素酸イオンなどをいいます。
▶結合残留塩素…水中のアンモニア化合物と塩素が結合して、クロラミン等の塩素化合物の形で残留する塩素を結合残留塩素といいます。殺菌効果は遊離残留塩素より弱いと言われています。