当社は、医薬品・医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律施行規則(旧薬事法施行規則)第12条第1項に規定する医薬品試験登録機関(登録番号第85号)であり、また「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」及び「医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令」の考え方に準じた試験検査業務を行うことにより、試験検査機関としての品質確保に努めております。
製薬企業様の良きパートナーとなり、品質管理部門の一端となれるように努力してまいります。
GMP適合性調査の実績(2022年、2019年、2018年)もあり、万全な試験体制のもとで、試験の受託が可能です。
お客様のご要望に応じて、生データのご提出や納期の短縮に個別対応いたします。お気軽にご相談ください。
豊富な知識と経験により、幅広い試験に対応いたします。また、そのための様々な分析機器を所有しております。
医薬品中の元素不純物については、第十八改正日本薬局方の製剤において、原則として一般試験法の元素不純物に係る規定に従って適切に管理を行うことが求められております。
元素不純物は、各元素のPDE値や製造中に存在するリスクに基いたクラスに分類され(表1)、元素ごとにPDE値から換算された閾値が設定されております(表2)。
(表1)元素不純物のクラス分類
クラス | 元素 |
---|---|
クラス1 | Cd / Pb / As / Hg |
クラス2A | Co / V / Ni |
クラス2B | Tl / Au / Pd / Ir / Os / Rh / Ru / Se / Ag / Pt |
クラス3 | Li / Sb / Ba / Mo / Cu / Sn / Cr |
その他 | Al / B / Ca / Fe / K / Mg / Mn / Na / W / Zn |
(表2)1日投与量が10gを超えない製剤の元素不純物許容濃度(μg/g)
クラス | 元素 | 経口製剤の濃度 | 注射剤の濃度 | 吸入剤の濃度 |
---|---|---|---|---|
クラス1 | Cd | 0.5 | 0.2 | 0.3 |
Pb | 0.5 | 0.5 | 0.5 | |
As | 1.5 | 1.5 | 0.2 | |
Hg | 3 | 0.3 | 0.1 | |
クラス2A | Co | 5 | 0.5 | 0.3 |
V | 10 | 1 | 0.1 | |
Ni | 20 | 2 | 0.5 |
要件 | 評価方法 |
---|---|
真度 | 対象試料:0.5J~1.5Jの範囲内で3濃度の添加試料溶液 適合基準:各濃度n=3測定の添加回収率(平均値)が70~150% |
併行精度 | 対象試料:添加試料溶液を6回測定 適合基準:相対標準偏差が20%以下であること |
室内再現性 | 試験日時を変更し、添加試料溶液(2日間:n=12)の相対標準偏差が25%以下 |
特異性 | 試料マトリックス等の共存下において、分析対象元素のピークが確認できること |
範囲及び直線性 | 真度の要件を満たすことにより示す |
定量限界 | 真度の要件を満たすことにより示す 適合基準:目標濃度の50%以下であること |
元素不純物試験には以下の分析機器等を使用しております。
医薬品の承認申請に際して、その製品の有効性・安全性・品質が確保されていることを申請添付資料で証明しなければなりません。
品質においては、製造販売業者から医療機関に納入されるまでの流通段階で常に保たれていることが重要です。それを証明する資料・データとして、一定の条件下での安定性を確認するために安定性試験を実施の上、申請資料として規制当局に提出し、審査の後に承認されます。
この安定性試験結果は、当該医薬品の貯蔵方法や有効期間などを設定するためにも必要な情報です。
当社は、ICHのガイドラインに準拠した安定性試験を実施しております。(長期保存試験、加速試験、苛酷試験、光安定性試験)自家発電装置を保有しており、非常時でも万全の体制を整えております。 また、異常発生時(停電による温湿度の管理幅が外れた場合など)には、遠隔通報装置により、管理責任者へ自動連絡が入るシステムを導入しております。全ての安定性試験器は、電子記録計付きです。検体の保管及び試験検査の実施はもちろん、保管のみでも承っております。一度、ご相談ください。