PFAS(有機フッ素化合物)の分析について ※米環境保護局(EPA)基準値対応
当社では、PFASの代表種で規制値が設定されているPFOS及びPFOAの分析を行っております。
米環境保護局(EPA)基準値に対応した下限値1ng/Lからご報告いたします。まずは、お気軽にお問い合わせください。
また、PFHxSの分析については、お問い合わせによりご相談ください。
PFAS(有機フッ素化合物)とは
テレビ等メディアでPFASという化学物質の環境汚染問題が報道されています。PFAS(ピーファス:ペルフルオロアルキル及びポリフルオロアルキル物質)とは、1万種類以上あると言われる多様な化学物質の総称で、撥水・撥油剤、界面活性剤、半導体用反射防止剤等として、台所器具、包装製品、電子機器、泡消火薬剤など、数多くの製品で使用されています。
PFASの代表種としてはPFOS(ピーフォス:ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ピーフォア:ペルフルオロオクタン酸)があります。
PFOS、PFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、今後も環境への排出が継続するとした場合には、地球規模で環境中にさらに蓄積されていきます。そのため、環境や食物連鎖を通じて、人・動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
日本では沖縄県や神奈川県などのアメリカ軍基地周辺の河川や地下水などから、目標値を超える値が検出されました。その後、全国的に調査が行われており、岡山県では水道水の原水として使用される河川などからも検出されるなど、大きな話題となっています。
世界的に見ても大きなトピックスとなっており、米環境保護局(EPA)では2024年4月10日、飲料水におけるPFASの基準値について、PFOSとPFOAの濃度基準値を各4ng/Lと、日本が定めている目標値を大幅に下回る数値に設定しました。
日本の環境省では、内閣府食品安全委員会が行った食品健康影響評価の結果等を踏まえ、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門官による検討を進めるとしています。
PFOS・PFOAの規制値
日本 |
飲料水 | 水質管理目標設定項目 | 目標値 0.00005mg/L(50ng/L)※ |
環境水(河川や地下水) |
要監視項目 |
指針値 0.00005mg/L(50ng/L)※ |
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米国 | 飲料水 | 米環境保護局(EPA) | 基準値 各0.000004mg/L(4ng/L) |
※PFOS及びPFOAの量の和として